2024/9/18
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正しい呼吸認識 |
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![]() 「息を入れる」という表現があります。 胸に息を入れる、腹に入れる、 背中、脇、腰に入れる…。 これは體を構造通りに使う 上に於いては非常に危険性の ある言葉になります。 「息を吸って、吐いて」。 こういった運動指導で 当たり前に用いられる表現も、 立腰体操では行いません。 息を吸ったら胸郭が膨らみ、 息を吐いたら胸郭が萎む… と言われますが、真実は是また逆です。 胸郭が膨らむから息が入り、 胸郭が萎むから息が抜けるのです。 息を吸うから肋骨が膨らむのではなく、 肋骨が膨らむから息が吸えるのです。 勿論、実際そこには時間差はなく 同時に起きるわけですが、 「息を吸ったら肋骨が膨らむ」 という表現では、息を吸わないと 肋骨は膨らまないという間違った 認識と身体操作、呼吸操作を生みます。 この認識の順番に齟齬が生じると、 非常に厄介な事が起こります。 まず、呼吸運動にブレーキが 掛かる事になります。 息する事にブレーキが掛かる。 これは生きる事にブレーキを 掛けているようなものです。 生きるためにまさに必須アミノ酸 より必須な酸素が充分に脳、 各細胞に届きません。 これが精神に不安を呼び寄せる 最大の要因です。 なぜなら、息にブレーキ をかけているから。 自らの首を絞めるとは この事を言います。 また、骨で言うと、 胸郭こそが呼吸器官ですので、 胸郭が構造(御役目)通り 正しく動かないと、固まります。 肋骨頭関節と肋横突関節で 構成される肋椎関節、胸肋関節、 肋軟骨間関節などの胸郭の関節の 動きがエラーを起こしますので、 胸や背中もガチガチに固まります。 正しくは、 息を吸ったら肋骨が拡がるのではなく、 肋骨が拡がるから息が吸えるのだと 覚えておいて下さい。 試しに、できる人は ・息を吸って 肋骨を拡げようとした時と、 ・肋骨を拡げようとしてから 息を吸った時の違いを 体感してみて下さい。 前者は呼吸運動が力む感じ、 後者は努力感なく楽に息が入ります。 by. フィジカリストOuJi |
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