日本立腰

 
立腰体操・立腰整体で日本を元気に!
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カタ苦しいイメージから、ユル楽しいイメージへ。
「タテゴシ」で、日本を元氣に!
2024/9/9

素振操劔術

 
 
中国武術では、ただ
腕をゆっくりと上げて下ろす
というお稽古法があります。
 
日本武術でも、ただ
劔を等速度でゆっくりと
振りかぶり振り下ろす
という素振り稽古があります。
 
他にも、ただ呼吸を
繰り返すだけという
稽古法もあります。
 
素振りと言うと、
エイ、ヤー!と何千回も
木劔や竹刀を力強く振るという
イメージを持たれますが、
 
古來傳承の武術に於いては、
一回一回の素振り、或いは
その素振りを構成する
一動作一動作をいちいち
深く検証しながら素振りをします
 
それはある意味、一動作一動作を
逐一否定しながら動くようなもの。
 
だから、是をやらない
武術家が多いのです。
 
つまらぬ上に、ストレスが
溜まるからです。
 
どうしても、即物的な、
スグに出来て、見た目が派手で
カッコいい抜刀や劔技に拘ってしまう。
 
しかし、それを繰り返しても、
その技を行う事に慣れるだけで、
体性神経系の書き換えは起こらない
 
つまり、身体能力が上がらない。
 
武術の形(カタ)とは、
身體構造通りに動ける武術的身體を
養成する身體変容之術理なのです。
 
言わずもがな、武術に於いては
実戦が一大事なわけですから、
いざ実戦で動けるフィジカル(身体能力)
を養う為に、形稽古を行ったのです。
 
つまり、形は、体性神経系を
書き換えるためにある。
 
だから、そこにはゴールは無く、
形の訓えに照らし合わせながら、
常に完璧なる一回の素振りを
求めて稽古するのです。
 
完璧とは、形の訓え(理論)
通りに體を捌く事
 
完璧な一回を求めて求めて…
気付けば何千回、何万回と
振っている事になりますが、
 
基本的に一回に全集中して
体性神経系の書き換えが起きるので、
 
一回の素振りで
へばってしまう。
 
しかし、それが
正しい稽古の姿です。
 
ただ劔を廻しながら
振りかぶり振り下ろす
という素振り操劔術。
 
素振りを精魂込めて稽古していると、
素振り(そぶり)に変容を来たす。
 
そぶりとは、表情・態度・様子・
動作などの在り方を表します。
 
素の振り、素粒子の振動レベル
から書き換わるのが素振りであると
王子は考えております。
 
そこまで到るには、
まだまだ素振稽古が必要です。
 
今回の東京道場終了後、
剣道をされている稽古生の方が
 
久しぶりに剣道をやったら、
今まで難しくて意識して
やっていた技が簡単にできた、と。
 
どう身体を使うか?など考えずに
普通に剣道をやったら
以前と次元が変わっていた
 
という報告をして下さいました。
 
是ぞ、まさに體の在り方
の変容の賜物です。
 
by. フィジカリストOuJi
 
 
 
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