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2024/1/18

武術指導に思う事

 
【武術指導に思う事】
 
現代の武術の達人と称される人が
極意とか秘伝と言う事は、
 
身体を構造通りに取り扱う
という事を知れば、極意でも
秘伝でも何でもない事が分かります。
 
そんな事よりも、自覚して
やっているか否かは別として、
 
一流のアスリートの方が遥かに
次元の高い極意を体現している
から学んだ方がいいです。
 
                   
武術の流派は多岐に渡り、
どれも素晴らしいと思いますが、
僕が気になるのは指導の仕方
 
例えば、
   
「手ではなく、肩を脱力で動かす」
「肘を抜いて」
「〇〇を脱力で〇〇する」
 
と言った表現。
 
             
これは一番やっては
いけない指導の仕方です。
 
そして、
 
「ここからこうではなく、
 フゥーッとやる」
 
という肝心な所を
ちゃんと説明しない表現。笑
 
            
前者の表現も、結局、
 
「手でやるのではなく、、
 肩の脱力で行う…」
 
と、一番肝心な所
曖昧なままです。
 
           
それから、
 
「手首を使ってはいけない」
「手で刀を抜いてはいけない」
 
というような戒めの表現。
 
        
これを言われてしまうと
学ぶ方は何も出来なくなります。
 
            
これらは武術指導現場で
よく見られる指導表現ですが、
典型的に弟子の上達を阻むものです。
 
これであれば、
 
どうすればいいか?について
自身の動きを見せながら
「このように…」という
指導言語を用いる人がいますが、
 
まだその方が良いです。
 
なぜなら、
 
「このように…」と言われると
人は「どのように?」と考え出すからです。
 
それを、一見正解のように見えて
全く正解になっていない
「手で行うのではなく、脱力で行う」
というような表現をしてしまうとどうなるか?
 
その人自身の脱力という
認識の世界の中だけで思考が
止まってしまいます
 
運動神経を書き換えて
いくために武術の形(型)は
そもそも存在するのに、
 
「脱力で行う」と言ってしまうと
殆どの場合がその人自身の現在の
「脱力させる」という運動神経しか使われず、
実際の武技に何も進展は生まれません
 
だから、こういった一見正解を
教えているような指導表現は、
学ぶ側にとって一番混乱を招くのです。
 
「このように…」という
表現の方が師匠の動きを見て
「どのように?」と考えるので、
変な癖は生まれにくい。
 
僕に按摩技術を
伝授してくれた師匠も、
 
「こうや!」と教えて下さるので、僕は
「どうや?」と考え続けてきました。笑
 
          
武術の奥深い真の極意が
失伝していく一つの大きな原因が
武術を指導する側の伝え方です。
 
だから、武術界には身体開発が
必要であると思います。
 
身体開発は身体の構造に
目醒めていく事ですから、
 
自分や他人の身体で
実際何が起きているか?
 
を説明できるように
なるからです。
 
武術発展には
必要不可欠だと思います。
 
           
身体開発としての武術、
武術としての身体開発を伝授する
唯一無二の道場です。
 
達人と言われる人が、
「肩の脱力で行う」
と言っているその技は、
 
実際は身体で何が起きて
何をどのように操作しているのか?
 
それが読み解けるように
なる武術道場です。
 
by. フィジカリストOuJi
 
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