日本立腰

 
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2023/10/16

速さと早さ

 
※写真をクリックすると動画に飛びます。
 
 
武術・格闘技、スポーツにおいて
スピードは大切な要素です。
“スピード“と言ってしまえば
ひと言で終わりですが、
古伝の武術を紐解いていくと
「スピード=ハヤサ」には
速度早度がある事が解ります。
速さと早さは違います。
辞書的には
「速さ」とは
一定時間内における動作や
作業量の多さのことで、
文字通りこれはスピード
ことを示します。
「早さ」とは
時点や時期についての概念で
1つの物事の完結のハヤサ
のことです。
つまり、
時間内の動作が多い場合
「速い」と表現し、
時間よりも前に終われば
「早い」と表現します。
だから、
「仕事が速い」というのは
作業をこなすスピード
速いことを示し、
「仕事が早い」というのは
仕事を終わらせる時期が早い
ことを示します。
            
武術・スポーツ的に
分かりやすく言うと、
速度=時速何km等の距離÷時間の値
早度=動き出し・動作の立ち上がりのハヤサ
の事を示します。
これをもっと噛み砕いて
分かりやすく言うと、
速度とはスピードのハヤサ
早度とはスタートのハヤサ
です。
ウサイン・ボルトは
走る速度が速いですが、
もしスタートが10秒遅ければ
あなたもボルトに
100m走で勝てます。
いくらスピードがあっても
スタートが遅ければ
“おそい“という事になります。
格闘技においては、
スピードがあっても
動き出しが遅ければ
相手に動きを察知されて
かわされてしまいます。
古流武術では、
この早さ、つまり
動作のスタート(立ち上がりの早さ)
を重視します。
使用する武器が剣であるため
特にスタートが大事だからです。
つまり、
スピード(速度)とは
一定時間内の動作量の多さですから、
いくらスピードがあっても
動きの工程(拍子)が多いと、
相手から見え見えの動きになります。
武術が求めるのは、
この動きの工程(拍子)を
少なくする事
例えば、どんなに速くても
「タン、タン、タン」で動けば
動きの拍子は三拍子であり、
これは相手からすると
速くても見える動きになります。
しかし、どんなに
スピードはゆっくりでも、
「タン」一拍子で動けば
相手からは見えない・
見えにくい動きになります。
ボクシングでも
ジャブとストレートの
2つの動きを「ワン・ツー」
と打てば二拍子の動き、
これが「ワン」と共に
「ツー」が来る「ワ(ン)ツー」
になれば一拍子の動きとなります。
格闘技や武術では
予備動作やモーション
と言いますが、
1つの技を出すのに
この予備動作やモーションを
いかに消せるかが
相手から見えない攻撃を
出すために重要となります。
剣術では、
鞘から剣を抜いて(抜刀)
斬り上げて(斬上)
斬り下ろし(斬下)
剣を鞘に納める(納刀)
4つの工程から
成る動きを一拍子で
完結させる事を求めます。
更にこれが進むと
無拍子という世界になります。
なるほど、じゃあ、
速さより早さでいかに
予備動作なく動けるかですね!
と終わらせたいでしょうが、
あなたが格闘家やアスリート
であるならば特に、
速度(スピード)も必要です。
なぜなら、早度だけでは
格闘技では相手を倒す
攻撃力にならないからです。
剣術であれば、
剣を使うわけですから
急所を狙えば早度だけで
相手を倒せますが、
武器を持たない格闘技では
速度がないと相手を倒せません
サッカーなら、
いくら早度があっても
スピードがなければ
強いシュートは打てません。
パワーとは「力×速度」です。
強烈なパワーを
目的物や相手に効かせるには、
スピードも必要なのです。
スタートの早さ×スピードの速さ
早度×速度
この2つが高い人が
真にハヤイ人であり、
例えばボクシングの
井上尚弥選手はその
代表的な人物です。
脱力×筋力
両方が必要ですが、
これはまさに
早度(脱力)×速度(筋力)
です。
早度脱力の中に、
速度筋力の中に
包摂される概念です。
Physical  Intelligence Labo
腰の王子=フィジカリストOuJi
 
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