日本立腰

 
立腰体操・立腰整体で日本を元気に!
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カタ苦しいイメージから、ユル楽しいイメージへ。
「タテゴシ」で、日本を元氣に!
2023/3/9

腕返しの術

肩甲骨剥がしや立甲など、
肩甲骨ブームが続いています。
僕が肩甲骨について
よく語っていたのは大学時代。
今から20年以上も前です。
当時は誰も肩甲骨のことなんか
言っていなかったので、
誰にも理解されませんでした。
今は肩甲骨ブームが来て
嬉しく思う反面、
正しいことと
肩甲骨の更なる面白さを
伝えていきたいと思っています。
肩甲骨ブームが来て、
予想通り、肩甲骨難民が
増えています。
肩甲骨がそもそも
動いて来ないとか、
肩甲骨が動くように
なったはいいが、
実際に身体能力や
パフォーマンスに
反映されない…とか
怪我をしやすくなった…とか
そんな相談が増えました。
         
その理由は2つ。
============
 
⑴ そもそも肩甲骨の開発
 の仕方が間違えている
⑵ 肩甲骨だけを
 際立たせすぎている
============
 
⁡                      
2つとも当てはまれば
ザ・肩甲骨難民です。
どちらかだけに
当てはまる場合でも
肩甲骨を活かせていないでしょう。
肩甲骨をあらゆる
身体運動に活かすには、
上腕骨を使いこなせるか
どうかにかかっています。
身体は一部では
成り立っていません。
全ての身体のパーツが
他のパーツのお陰様で
成り立っています。
そのお陰様を忘れると、
身体は身体として十全に
機能してくれなくなります。
隣接する身体パーツは
特に大事です。
肩甲骨は、鎖骨はもちろん、
上腕骨、そして、
肋骨に囲まれて存在します。
肩甲骨さんのご近所さんが、
上腕骨さん、肋骨さんなんです。
隣近所のことを
全く考えることなく
1人暴走していたら…
ご近所さんから
迷惑がられますよね。
だから、肩甲骨を使いこなす
ことは優れた身体運動にとって
極めて重要なので、
ぜひ、使いこなしたいあなたは
上腕骨の存在を大事に
してあげて下さい。
最新YouTubeで
BreakingDown出場者で
チャンエドモンドさんと闘った
お祭男・シュウ(リョウ国王の実弟)に
上腕骨の使い方を伝授しています。
 
 
上腕骨開発法は
さらに奥の手を知りたい方は
立腰トレーナー養成講座や
フィジカリストOuJi剣術アカデミー
で伝授しております。
             
                 
上腕骨が肩甲骨を凌ぐほど
凄い力を発揮するなんて、
 
「ホンマかいな?」
 
って思うかもしれませんが、
 
その通り、「ホンマかいな=腕」です。
 
「腕」とは「かいな」とも読みます。
 
相撲用語で
「腕を返す」と言いますが、
 
そもそもこれは
「上腕骨を返す」という意味です。
 
剣術アカデミーでは
「腕返し」という術技を
伝授しています。
 
立腰体操の中では
 
ここからクルン体操が
まさに腕返しを開発するメソッドですが、
 
他にも
 
・ホンマかいな?そうかいな!体操
⁡・これでええんかいな体操
 
など、ユニークな体操が
用意されています(笑)
 
      
江戸時代までは
 
肘から手首まで(前腕部)を「小手」と言い、
手先までを併せて「小手先」と言いました。
 
そして、肩から肘まで(上腕部)を
「腕」と言いました。
 
さらに古くは、
 
特に上肢全体が優れた腕前を
発揮する状態にある時に、
 
肘から手首までを「うで」と呼び、
肩から肘までを「かいな」と呼びました。
 
「ホンマかいな?」
ってホンマです(笑)
 
            
今、腕前と言ったように、
 
「腕(うで)」には
 
「事をなす能力・技術」
 
という意味があります。
 
     
「あの人は腕がいいよ」
 
と江戸時代はよく言ったのです。
 
        
江戸人は、腕つまり上腕骨、
時に上肢全体の使い方・在り方を見て、
 
「あの人は腕がいい」
「あの人は腕が無い」
「あの人は小手先芸だ」
 
と見抜く力があったのです。
 
           
「腕を上げる」「腕が上がる」
という言葉もあります。
 
技術や技芸が
進歩・上達することです。
 
何事においても、
技術・技芸が上達するには
腕の使い方の次元が上がる
必要があることを示しています。
 
昔の日本人は、どうやら
技術や能力は腕に宿ると
知っていたのです。
 
             
僕が23歳の時、秘伝の按摩技術
を伝授してくれたA先生も
 
「腕を上げる」という
言葉をよく使っていました。
 
ある時、そのA先生を指名していた
按摩揉まれプロのお客様を
僕が施術する機会がありました。
 
その時、僕にあまりにも
腕が無かったので、お叱りを
受けたことがあります。
 
それから僕はA先生のもとで
猛稽古を積み、数ヶ月後、
再度その方に施術をする機会
に恵まれました。
 
90分間、全身を施術した後…
 
「先生、腕、上げたな〜!
 A先生そっくりや!」
 
この言葉は正直、
めちゃくちゃ嬉しかったです。
 
何が嬉しいって、「腕が上がった」
と言って頂いたこともそうですが、
 
A先生に恩返しできたことが
何より嬉しかったのを憶えています。
 
その時の感覚は
よく覚えています。
 
猛稽古を積んで
腕前を発揮したくてしたくて、
 
僕の腕がムズムズ・ウズウズ・
かい〜な・かい〜な・ワンワン
と鳴いている感覚でした(笑)
 
「腕が鳴る」という
言葉も残っていますが、
まさにそんな感じでした。
 
           
以前、叱って下さった方を
施術するので緊張したか?と言うと
全く緊張はありませんでした。
 
「腕に覚えがある」とは
 
自分の能力や腕前に自信があること
 
を言いますが、まさにその時の
僕は腕に覚えがあり、
 
まさに「腕の見せどころ」
という感覚でした。
 
             
「腕に覚えがある」とは今風に言うと、
 
「どんな状況でも前腕骨・上腕骨を
 その瞬間精確無比に対応できる
 感覚(運動神経・感覚神経)がある」
 
状態のことです。
 
               
その時の僕は腕に縒りを掛けて、
腕が冴え渡り、まるで筋金が
通っているかの如く、腕が利く状態でした。
 
この体験が後の上腕骨研究
に大いに役立ち、今に至っています。
 
あの時、A先生が伝授しようと
本気で御指導下さっていた本筋も、
肩甲骨ではなく、
 
さらにそれを包摂する
深くきめ細やかな腕の使い方でした。
 
上腕骨の素晴らしさ
を少しでも知ってもらえたら
この上なく嬉しいです(笑)
 
男なら、腕を振るい、
腕を試してみんかいな!(*≧∀≦*)
 
JTA日本立腰協会
Physical  Intelligence Labo
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