日本立腰

 
立腰体操・立腰整体で日本を元気に!
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「タテゴシ」で、日本を元氣に!
2022/7/12

「骨で立つ」極意

 
「正しく立つ」とは、
 
地球とシッカリと
結びついた立ち方ができること。
つまり、重力ある地球上において、
 
重力に抗うことなく、
重力に従って立つことです。
重力に従って立つとは、
 
必要最少の筋肉に
必要最小の筋出力で立つ
 
ということ。
 
つまり、
 
体重が50kgの人であれば、
50kg重の筋出力で立つ
 
ということ。
 
必要最少かつ最小の筋出力で立てるからこそ
重力に従うことができるし、
重力に従うということはそのまま
必要最少かつ最小の筋出力で立つことです。
 
この
 
重力という大いなる自然と一体になった身体
を古人は「自然体」と呼びました。
 
重力に従うとは、
 
地球の中心に吸い込まれていくことに従う
 
ということでもあります。
 
身体がぺシャンと潰れないギリギリの
筋出力を出すことで身体を屹立させ、
 
地球の中心という究極のふるさとに
帰されることを完全に受け入れる立ち方です。
それを体感する1つの方法が
掌乗バランス立ち
という極意。
 
 
あたかもホウキを掌で立たせて遊ぶかの如く、
自分の身体をホウキと見立てて、
あたかも掌の上に乗せられて
立たされているかの如く立つ。
地面を掌だと思えばいい。
掌の上のホウキは握っても
いないのになぜ立ち続けるのか?
その絶対条件は1つしかありません。
ホウキの重心を追い続けているから
 
です。
ホウキに働く重心線を
掌や全身から生まれる支持線で
追いかけているからこそ
ホウキは真っ直ぐピーンと屹立できます。
そして、もう1つ重要な
必要条件というものがあります。
ホウキが物理的に真っ直ぐであること
 
です。
ホウキが例えば真ん中でポキンと
真横に折れ曲がっていたら、
掌の上に乗せて重心を追いかけ続ける
作業は極めて困難になります。
だから、出来るだけ
ホウキは真っ直ぐの方が良い。
この2条件がそのまま
人間の身体にも当てはまります。
人間の身体は縦長の長軸の物体です。
 
だから、
 
人間が地面に対して真っ直ぐ立つことは、
同じく長軸であるホウキを掌上で立たせる
作業と極めて近似しています。
 
まず、人間がこの掌上バランス立ちをする場合、
足の幅、スタンスは狭い方がこれを実感できます。
 
足を仲良く添わせて足のインエッジを
平行にして立つと、自然と重心を追いかける
立ち方になりやすい。
一点の点の上に乗ってるイメージです。
足を広げたスタンスの方が
足は踏ん張りやすいのが分かるでしょう。
ところが、足幅が狭くかつ平行となる立ち方
=(Narrow Parallel Stance)を取ると、
踏ん張っている場合ではなくなり、
重心を追い続ける必要性が出てきます。
 
そして、もう1つ。
出来るだけ、体幹部を中心として
身体が物理的に真っ直ぐの状態であればあるほど、
バランス(釣合)立ちがしやすくなります
腰が曲がっていたり、
顔が前に出ていたりしたら、
バランス立ちはしにくくなります。
 
バランス立ちできる条件を揃える必要があります。
これはホウキの論理と全く同じです。
特に体幹部中央部=軸骨格が真っ直ぐの
状態であることが望ましいし、必要となります。
だから、体幹部は体幹部で柔らかく柔らかく運動させて
できる限りニュートラル=ゼロポジション
の体幹部を取り戻すことが極めて重要となります。
その方法として立腰体操がありますので
ぜひ取り組んでほしいと思います。
NPS状態で立ち、バランス立ちをしていると、
より身体の中央部・中心部が意識されてきます
なぜなら、
 
掌上でホウキを立たせるのも、
ホウキという物体の中・中心部に存在する
重心及び重心線というものを感じて
それを追いかけることで立たせられるからです。
身体の場合も全く同じ。
自分の身体が乗る大きさの架空の
掌上で身体を立たせて続けるためには、
身体(体幹部)中心に存在する重心及び重心線を感じて
それを追いかけ続ける必要があります。
 
身体中心部に一本の棒が通っていると想像したら、
身体を掌上でバランス立ちさせる感覚が掴めてきます。
身体全体を固めて固体化して棒状にするのではなく、
身体の中心部にちょうどホウキぐらいの太さの棒が
通っていると想定し、その身体中心部に通る棒を
掌上でバランス立ちさせる意識で行うと良い。
はじめ、体幹部中心部が難しければ、
足裏で感じて行うことが最も良いでしょう。
足底に落ちる重心点
=ホウキであれば掌と接する点を感じて、
重心点を追い続けて立ち続けてみます。
やってみればお分かりでしょうが、
身体は自然とユラユラと揺らぎます
重心線と支持線が追いかけっこをすると、
身体は自然とユラユラと揺らぐことになります。
これが赤ちゃんのユラユラ立っちの秘密であり、
 
建築においては、地面の揺れや風によって
ユラユラと揺らぐ、五重塔を筆頭とした
柔構造建築物の建ち方そのものです。
 
 
人間のこの立ち方をモデルとして五重塔は建立され、
五重塔をモデルとして人間は立ち方を学びます。
立つという運動は常に揺らぎの中にあり、
揺らぎ続けて、釣合続けることで均衡を保ち続ける
のが立つということです。
これが真の揺らぎであり、ただ重力に抗って
身体を揺らすこととは全く違います。
この世の物質は全て揺らぎ・振動の最中にあり、
分子・原子・素粒子全てが揺らいでいます。
だからこそ、その物質の最小単位である
素粒子に倣って、立ち方も揺らいでいることが自然です。
 
ホウキのように、柔構造で立つということは、
敢えて不安定な状態で立つということ。
バランスボールのような不安定な物の上で
身体を安定させて立つこととは
全く別物と知ることが極めて重要です。
何もない安定した地面上で不安定を作り出す能力こそ、
動く物体である身体にとって必要なことです。
重心点という一点を支持点で追い続けるからこそ、
前後左右・斜めに揺らぎが起こり、いつでもどの方向
にでもサッと動くことができる能力が身につきます。
「骨で立つ」という極意はまさに
この掌上バランス立ちのことであり、
これができずして「骨で立つ」はあり得ません
 
今回は「ホウキ遊びから学ぶ立ち方のヒント」として
 
〝掌上バランス(釣合)立ち〟
 
という極意をお伝えしました。
 
より具体的詳細は
 
立腰トレーナー養成講座
立腰プロフェッショナルクラスで教えていますし、
そこに到る身体づくり(身体開発)として
4大1DAYセミナーを開催しています。
 
本気で身体開発したいならば、
立ち方は避けては通れない。
 
身体能力を高めたいならば、
立ち方は避けては通れない。
 
身体を極めたいならば、
立ち方は避けては通れない。
 
人様の身体を直したいならば、
立ち方は避けては通れない。
 
若き日…ただ立つということに関して
悩みに悩んで誰にも分かってもらえずに
僕は友達を失いました(笑)
友達と遊ぶより、身体と地球と遊びたい
あなたはぜひ遊びに来てもらえらと思います(笑)
 
by. フィジカリストOuJi
 
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